どうすれば人は幸せに生きられるかについてアドラー心理学に基づいた考え方を記載した本です。

■この本から学んだこと

人は過去原因に突き動かされるのではなく、自ら定めた目的に向かって動いている。
これまでの人生になにがあったとしても今後の人生をどう生きるかについてなんら影響はない。いま、この瞬間を真剣に生きることが大切。過去など関係ない。
過去から未来と自分の人生を物語のように考えると過去に縛られる。

大切なものは何を与えられたかではなく、与えられたものをどう使うか。

人は変わりたいと願うが実は変わりたくないと考えている。
今のままであれば想定される事柄に対して経験則で対応できる。全く違ったライフスタイルに変わってしまうと対応出来なくなってしまう。だから変わらないようにするために「自分は〜だからできない」という理由を自ら見つけ出している。変わるには「勇気」がいる。

今のライフスタイルを変えたいのであれば今のライフスタイルを捨てる。
例:会社員をやめていずれ自分の力でお金を稼ぎ、独立したい!でも会社をやめない。会社をやめないことで「やればできる」という可能性を残しておきたい。やめた時に自分の力で稼げないで情けない思いに直面したくない。「もう少し経験を積んでから」「いろいろ勉強してから」それなら自分はできるという可能性の中に生きていたいから。時間がたったり、いろいろ勉強したあとは「家族ができたから」・・・と別の言い訳をはじめる。でも本気で独立したいなら会社を今すぐにやめれば良い。やめて独立して自分の力で稼げなくてもとりあえず「前に進める」やはり会社員が一番いいと考え、再就職すればいいだけの話。

今の自分を受け入れ、認め、告白する勇気を持ち行動する。
例 太っているから、ブサイクだから好きな人に告白が出来ない。 これは自分に自信がない。このまま告白してもきっと振られる。そうなったらますます自分は自信を失い、傷ついてしまう。という恐怖心があるから「太っている」「不細工」だからという理由をつけて告白せず、 痩せたら、綺麗になったら付き合えるという可能性の中で生きている。結果がどんなであろうと受け入れ次の行動に動き出す勇気をもつことで今から変わることができる。

人間の悩みはすべて人間関係

健全な劣等感とは他者との比較ではなく、理想の自分との比較で生まれるもの
他者と競争ばかりしているといつの間にか世界すべてが「敵」に見えてくる。私達は他者の期待を満たすためにいきているのではない。

私達は「これは誰の課題なのか」という視点で自分の課題と他者の課題を分ける
必要がある。
そして他者の課題には踏み込まない。誰の課題かを見極める方法はその選択によってもたらさせる結末を引き受けるのは誰かということ。
例:子供の勉強→子供の課題であって親の課題ではない。だから関与しない、全くの放任ではなく、勉強することは子供の課題であることを伝えた上で勉強すればあなたはできるんだよ!と可能性があることを伝え、もしあなたが勉強したいのあればそれを全力で
援助することを伝えておくことが大切。
例:自分に対して理不尽なことをいう上司がいたとします。その場合「あの上司がいるから仕事のやる気がでない。違う上司であればもっと仕事にやる気を持てる」という考えは「仕事をやりたくないからあの上司を嫌う」と考える。もしくは「仕事ができない自分を認めたくないから嫌いな上司を作り出す」と考える。この場合、上司が自分に対して理不尽なことを言ってきてもそれは私の課題ではない。理不尽な感情は上司自身が解決すべき課題であると考える。「自分の考えを曲げてまでも上司に媚びる必要はない。自分は自分の課題に取り組むことを考えるべき」と考える。

この人は私に何を与えてくれるのかではなく、私がこの人に何が与えられるかを考えることが重要。
何かを与えてこそ信頼が生まれ、そこに居場所(=所属感:人間の幸福の1つ)が生まれる。

人が他人の課題に介入する背景
・タテの関係(相手が自分よりもレベルの低い人間とみなす)
・相手は受け入れ難い態度を示す。こうならないためにはタテではなく、ヨコの関係が重要。

ヨコの関係:他者への貢献という考え方
相手から「ありがとう」と言われる関係

人は自分には価値があると思えたときにだけ、勇気が持てる。

他者から良いと評価されるのではなく、自分の主観によって相手に貢献できていると思えることが大切。

一人でもタテの関係を築いているのであればすべてタテの関係を築いている。
一人でもヨコの関係を築けているのであればそこを突破口にすべてヨコの関係を築いていける。

会社の組織にいればタテを意識してしまうがそれは役割であって意識の上では対等であって自分の主張は堂々とすべきである。

できない自分を受け入れる。そうすることでやるべきことが見えてくる。
まずはありのままの自分を受け入れる勇気を持とう。

まずは他者を信頼しましょう。
疑いの目を持って他者と接してもなにも生まれない。仮に信頼していた人に裏切られることもあるでしょう。裏切るか裏切らないかは相手の課題であって自分の課題ではありません。気にせずまずは他者を信頼しましょう。そうすることで仲間が生まれ、所属感が得られる。

他者貢献は自分を犠牲にすることではない。
自分の価値を実感するために行うこと。

■この本を読んだ感想
自分は過去を気にしたり、自分はこうだから〜できないと考えがちでした。「これまでの人生になにがあったとしても今後の人生をどう生きるかについてなんら影響はない。」この言葉は胸に響きました。