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■この本の概要
カスタム革命は現在進行中なので、そうしたルールがまだ明文化されておらず、うまくいっている会社の事例による教訓も、これまで確立されていなかった中、本書は各企業がどのようにカスタマイゼーションを実現しているか、また、どうしたらそれに続くことができるかを解説している。

■この本から学んだこと 

これからはカスタマイゼーションの時代
2040年までには、食べるもの、着るもの、車、広告、海外旅行 と、消費者の買うものすべてが、個人の好きなようにカスタマイズされる。

カスタマイズ製品は高単価
カスタマイズ企業は、インターネットによる消費者への直接販売モデルによって
中間マージンを排除し、補っている。

高級品の世界では、個別性とカスタマイゼーションが大切なキャッチフレーズ
超富裕層は、多くのお金を使って自分だけのものを特注します。自分の肌に合ったカスタム香水を一流メーカーに作らせたり、自叙伝をプロの作家に書かせたり、赤ちゃんの部屋の壁絵をプロの芸術家に描かせたりするのでカスタマイズが可能であるなら、絶対そちらを選ぶ。

これからのビジネスは「シェア(共有)」がキーワードとなる。
理由:今日のインターネット時代では、仕事に乗っていく自転車であれ、知らない人が休暇中に使わない部屋であれ、あらゆるものをあらゆる期間レンタルできるようになり、ものをうまく「共有」する人が激増するから。

科学的には、選択肢がありすぎるのはよくないことになっているのだ。
あまりにも多くの選択肢を与えられると、圧倒されてしまったり、誤った選択をすることを恐れたりし、結局は何も選ばないことになるケースが少なくない。

実際、行動心理学では、人は自分で苦労して作り上げたものをことさら愛でるということが、既成事実とされている。
カスタマイズ企業が、顧客に楽しんでもらえる共同デザインの工程をうまく演出・提供すれば、成果物に対する消費者の感銘や払ってもいいと思う金額は、大量生産品に対して比べものにならない。

ターゲット市場の選定が大切
「ユーバー」の最初のターゲット顧客は、フィットネス愛好家たちだった。カスタムのシリアルバーは、運動のために、食材の組み合わせや細かいカロリー計算、(タンパク質や炭水化物などの)栄養バランスにこだわる人びとにとって、価値が高いと判断したから。

どんな人たちが最初の主要ターゲット市場となるのか正確な把握が大切。
そういう友人や仲間の輪を自分がもっていればなおいい。

ビジネスが確立し、成長を始めれば、
ターゲット市場も自然と広がってくる。
わが社の場合、初期の第二市場は、わが子に手軽でヘルシーなおやつを食べさせたい母親たちだった。 

やるべきことに集中し、他はアウトソーシングする。
すべてを自分で仕切ろうと無理をする必要はないのだ。

ターゲット市場に知らせる
自分の主要ターゲット市場の読者が閲覧しそうなウェブサイトを探し、数カ所のサイトにお金を払って、自分のサイトにリンクする小さなバナー広告を出したグーグル・アドワーズを使うだけで済む。
登録をし、自分がターゲットにしたい顧客のプロフィール(性別、年齢、その他)にチェックマークを付けるだけだ。あとはグーグルが、自社検索エンジンで収集した莫大な情報──すなわち、どのような人がどのように検索エンジンを使って何を調べたかという情報──を基に、的確なターゲット市場の個人のコンピューター画面に、あなたの会社のバナー広告を表示してくれるのだ。こうしたインターネット広告は、もちろんグーグルだけでなく、ヤフー、マイクロソフト、フェイスブックも行っているが、グーグルが大差で市場の大部分、四六パーセントを握っている。だから、とりあえず最初はグーグルへ行こう。 

グーグル・アドワーズのオンライン広告には、二通りの料金設定がある。
一つ目は、インプレッション単価制(CPM)と呼ばれ、従来タイプのバナー広告が1000回表示されるごとに、三~五ドルの広告料を支払うという設定だ。もう一つは、クリック単価制(PPC)と言い、あなたの広告を見た人がそれをクリックし、サイトにアクセスした場合のみ課金される設定である。つまりこれなら、仮にあなたのウェブサイトにアドワーズから誰もアクセスしなかった場合、料金は一切かからない。  
 
マーケットリサーチ大手のNPDグループが行った調査では、消費者の大半が、自分のニーズに合わせカスタム商品なら25%ほど高くてもいいと思っていた。 

興味深いのは、商品にカスタム要素をもたせると、比較的安価なもの(例:ホールマークの絵本)であれ、非常に高価なものであれ、贈りものとしての魅力が増すことだ。

一番重要なカスタマイゼーションのルールは何かと尋ねると、彼はこう即答した。「三つのことが挙げられます。品質、価格、スピード──つまり、より良い品物を、より安く、より速くということです」

消費者はカスタム商品を好んではいるが、実は、今まで慣れ親しんできた大量生産品の好条件を犠牲にしてまでそれを手に入れようとは思っていない。

カスタム商品を買う消費者が最も重要視している要素は、サイズのフィット感、品揃え、ブランドなどをしのいで、商品の品質がトップだった。九五パーセントの消費者が、品質を重要視している。 

顧客が選択の際、自分で参照できる自動ガイダンスを用意しておく必要もある
例、チョコレートのカスタム製造を行うチョクリでは、顧客が最初に選んだ材料に合うほかの材料を推奨するソフトを使っている。「ユーバー」では、「テイスト・テスター」といって、顧客の選んだ材料のコンビネーションでおいしいシリアルバーができるかどうかをチェックできるプログラムを用意している。  

なぜカスタマイゼーションがまだ普及していないのか。
それは、消費者の大半が、カスタム商品を量産品と同じ値段と品質で入手できることを認知していないためだ。

カスタマイゼーションの大きな利点の一つとして、顧客があなたの会社のことをクチコミで広め、商品の写真を拡散するということをやりたがるという点が挙げられる。
顧客を、あなたの作る製品のクリエーターになった気分にさせる。自社製品を顧客にデザインさせれば、顧客のほうから率先して、自分があなたの会社でどんなものを作ったかをオンラインの友だちに広めてくれる。

90%の人が、自分の知り合いからのレコメンデーションを信頼すると言い、67%の人は友だちの勧める商品には平均以上の金額を費やすと言っている。
もはや事業内容にかかわらず、フェイスブックに自社ページを開設することは必須だ。

■この本を読んだ感想
現在、カスタマイズ商品として知られているのはNIKEIDやワイシャツのパターンオーダーといったところでしょうか?2040年までにはありとあらゆるものがカスタマイズされるということに驚きました。誰でもカスタマイズされた商品のほうが大量生産されたものよりも愛着を持ち少し高くても買ってしまったり思わずSNSでシェアしたくなるのは納得できました。これからのビジネスモデルの1つとして「カスタマイズ」はポイントになりそうです。